映画・TATSUMI公開!手塚治にも嫉妬された「劇画」の生みの親「辰巳ヨシヒロ」

劇画の父とも呼ばれている「辰巳ヨシヒロ」の自叙的な映画「TATSUMI マンガに革命を起こした男」が2014年11月15日に公開します。大人向けマンガというエポックメイキングな方向性を打ち立てた、辰巳ヨシヒロは何者なのでしょうか?まとめてみました。

日本の劇画作家・辰巳ヨシヒロの人生を、海外の映画監督がオムニバス、アニメーション、ドキュメンタリータッチで描いた。その監督はシンガポールのエリック・クー、映画は2014年11月15日に公開が決まった『TATSUMI マンガに革命を起こした男』だ。。


1935年6月10日生まれ

エリック・クーはシンガポールの巨匠として知られている。本作も第64回カンヌ国際映画祭に正式出品、米国アカデミー賞外国語映画部門シンガポール代表に選出されるなど世界的に高い評価を受けた話題作だ。。

1935年に生まれた辰巳ヨシヒロは、1950年代から貸本屋の漫画家として活動。子どもの読み物であった漫画を大人向けに昇華した「劇画」の提唱者としても知られ、2005年には「漫画界のカンヌ」と称される『アングレーム国際漫画祭』で特別賞を受賞した。。

日本の劇画の名付け親でもある辰巳ヨシヒロは、数々の作品で長年海外から高い評価を受けてきた。しかし、日本での評価は海外での評価を逆輸入するかたちで高まった2000年代後半以降、半自叙伝的な作品『劇画漂流』が手塚治